必ずうまくいく教育とは、、、
生教会推進課の松山です。
滋賀教区の機関誌に興味深い体験談が載っていました。
講習会で発表された体験談ですが、引き出す教育の実践というタイトル
で紹介されています。
この方は、中学校の教諭をしていた時に、生徒・保護者・同僚との
人間関係や、教育方法で何度となく壁にぶち当たったそうです。
その都度、その壁を乗り越えた方法が
“引き出す教育”の実践でした。
以下、その方の体験された事例を1つご紹介します。
3年生で転校してきた生徒で、最初は勉強もスポーツも良く出来ていたのが、2学期から学校に来なくなりました。自分の好きなことだけ勉強し、学校にはテストを受けに来るだけになりました。
お母さんや担任であるその先生が注意すると家族に暴力をふるうようになりました。
お母さんから何度も相談されたその先生は、この生徒は素晴らしい力があるので将来必ず善くなると信じて、その子の可能性を引き出すことと、暴力を見ないで、暴力が起こりそうなら少しの間逃げる環境作りを勧めました。
そうこうしているうちに高校受験を迎えましたが、この生徒は公立の進学高校、一本で受験することを主張して後に引きませんでした。
結果は不合格でした。本人や家族もパニックでしたが、私学の二次試験に合格してほっとしていました。この失敗とお母さんの支えが力になり、この生徒はすごくまじめになり、再度、両親の実家の公立進学高校を受験し見事に合格しました。その後、有名大学の理工学部へ進み、今ではパイロットとして頑張っているそうです。
この先生は、生徒の暴力をふるう姿を本物とせず、その奥にある本当の姿を信じて引き出す教育・環境作りがよい結果をもたらしたと信じています。
また、『いのちの環』No48にもこの方の話が載っているのでご覧下さい。
※日本教文社サイト http://www.kyobunsha.co.jp/category/1/1/1.html
を参照下さい。